卵巣で発症したがん

病院

早めの治療が必要

卵巣は、子宮の左右から伸びている卵管の先にある臓器です。ここには、胎児の段階で既に卵子が入っています。その卵子が、10代になる頃から、月に少なくとも1つずつ卵巣から出てきて、子宮へと移動します。そしてその移動過程で精子と結合して受精卵になり、その状態で子宮に着床すると、妊娠となります。つまり卵巣は、妊娠するためには非常に重要な臓器と言えるのです。この卵巣で、がん細胞が生み出され、増殖する病気が卵巣がんです。卵巣がんになると、そこにつながる卵管や子宮にもがん細胞が転移していくので、早めの治療が必要になります。転移する前なら、治療で摘出するのは卵巣のみで済みますし、その場合は5年後生存率も70〜90%と高めになるのです。

妊娠が可能になる場合も

卵巣がんは、初期のうちは自覚症状がほとんど出てこないので、発見した時にはかなり進行しているということがよくあります。そのため多くの人が、卵巣がんの早期発見のために、定期検診を受けています。早期発見ができ、初期の段階で治療を開始した場合には、先述したように5年後生存率が高めになりますし、さらには妊娠できる可能性が残されます。というのも卵巣は、子宮の左右に1つずつ、つまり合計2つあるからです。卵巣がんになると通常は、転移の可能性を考慮して2つとも摘出することになるのですが、初期の段階なら1つは残すことができます。卵巣が1つ残っていれば、そこから卵子が出ていくので、妊娠出産ができるわけです。だからこそ、将来我が子に会うためにも、卵巣がんの早期発見のための定期検診を受ける人が多いのです。